バストのほとんどを覆っている脂肪には移動しやすい性質があるため、間違ったブラを付けているとバストの形状はどんどん悪化していきます。ただしそれは、裏を返せば、正しいブラさえ選ぶことができれば、美しいバストに整え直せるということでもあります。同時に、バスト周りにも逃げてしまった脂肪を元の位置に戻せば、バストのボリュームアップにもつながります。

バストケアの最重要事項だと言っても過言ではありません。クーパー靭帯は重力や運動、授乳、加齢などによって、次第に伸びていき、垂れや削げ、左右のバランス悪化など、さまざまなトラブルの原因となってしまいます。クーパー靭帯は一度伸びてしまったら元には戻りません。だから、極力負担をかけないように、常にブラで支えてあげることが主なケア方法となります。

女性ホルモンは、コラーゲンやヒアルロン酸の生成に深くかかわり、バストにハリや弾力をもたらします。また、コラーゲンはクーパー靭帯の主成分でもあるので、女性ホルモンがバストの質や形状に与える影響は非常に大きいと言えます。ホルモンバランスはストレスや体の不調で不安定になりがちなので、快適な下着を選んだり、体調を崩さないよう体を冷やさないことが重要です。

体中に栄養を運ぶ血液。もちろん、バストもその行先の一つです。もし体のめぐり機能が滞り、バストに栄養や女性ホルモンが届かなくなると、育乳どころか、バストは弱っていく一方です。安定しためぐりを維持するには、猫背や体の歪みを改善したり、体を温めることが大切です。締め付けのキツい下着もめぐりを阻害する原因になるので、避けるべきでしょう。